ミツカンの
クオリティは
世界に通用する
武器となるはずだ

関本大輔

営業

2004年 大阪支店(店舗担当)
同年    大阪支店(スーパー本部担当)
2011年 東京支店(広域スーパー本部営業)

未来

より海外へと伸びていく
ミツカン

「これからの時代は、食はますます“簡単便利”になっていくでしょうね。スーパーでは食材ではなく、すでに出来上がった商品だけが並ぶようになるかもしれません」
そう語るのは、広域営業部 営業3課の関本大輔だ—。
すでに売り場では肉や野菜だけでなく、調理済みの惣菜も並んでいる。ファストフードのような“食”の需要は今後、さらに加速していくだろう。
「ミツカンは調味料を主体に商品展開をしている食品メーカーです。家庭で調理するときに使っていただける商品が主力。商品の強みをもっと活かしていかないと、生き残ってはいけなくなるかもしれません」
だからといってミツカンの未来は暗い、ということではない。常に未来を考え、打ち勝っていく精神がミツカンにはある。激変する時代において210年以上も存続できたノウハウの蓄積がある。
「なんといっても、私たちの目で安全安心であることが確認できたものだけをお客様に提供していることがミツカンの強みです」
手間をかけてでも高品質、安全安心、健康といった強みをもっとフォーカスした取り組みが必要になっていくと考えているという。
「そんな質の高い商品が日本はもちろん、海外にも、もっと浸透していくはずです」
安全安心なミツカンの商品は求められている。また、日本と同じように所得が向上した国の人々は“食”の安全安心を求めるようになる。ミツカンはすでに海外でも展開しているが、さらにワールドワイドに発展する可能性は高まっている。
「安全安心のジャパンクオリティは世界で認められる武器になるはずです」と、関本は目を輝かせる。

過去

ただ言うことを
聞くだけでは成長はない

関本は大阪に生まれた。スーパーのバイヤーから転職してミツカンに入社したというベテランだ。
「ミツカンはカテゴリーシェアトップの商品をたくさん持っています。この、カテゴリートップの商品を持っている、持っていない、というのはとても重要なことです」
スーパーなどではぽん酢やつゆ・たれ、ふりかけなどさまざまなコーナーがある。似た商品をひとまとめにしたものをカテゴリーという。例えば、ぽん酢では『味ぽん』、つゆでは『追いがつおつゆ』がシェアトップの商品だ。『味ぽん』を商品名とは思わずぽん酢のことだと認識している人も多い。同じようにシェアトップの商品はミツカンには他にもたくさんある。
「シェアトップの商品を持っているメーカーは社名が通っているので、商談もやりやすいですし、仕事の幅も広がります」
電話をして社名を告げると会ってもらえるし、話を聞いてもらえる。さらに「ミツカンは提案が面白い」と受け入れてくれる過去の実績による素地もある。そこは大きな魅力だという。もちろん、そこにあぐらをかくことはできない。
入社して営業に配属されるとまずフィールド業務に就く。これは街にあるスーパーなどを回って営業する部隊だ。そこで経験を積むと次は、街にあるスーパーを束ねる本部を担当することになる。そこまではいわば下積みの時期ともいえる。
「新人はともすると、お店の担当のいうことをただ聞くだけ、言われたことをやるだけ、ということになってしまいがちです」
えてして、新人は店の担当に言われたとおりする、言われたことだけを上司に伝えようと考えてしまいがち。そうではなく、自分の解釈や意思を込めることが大切だという。
「ミツカンでは新人でもどんどん任せていきます。でも、意思がなければ任せられない。言われたとおりにやるだけでは通用しません。それに店舗は忙しいので、人柄は優しくても、ついつい口調がきつくなる責任感の強い担当もいます。だからこそ自分の意思がないと、そんな担当には信頼してはもらえません。信頼を勝ち取るためにも自分の意見を持つことは重要です」
ミツカンでは新人研修が終わるとすぐに独り立ちさせられる。先輩のアドバイスはあるが、自分で考えて、自分で行動しなければならないため、その分、やりがいがあるし、大きな成長がある。

現在

ミツカン社員の使命

今は、広域営業部 営業3課に所属している。
「広域営業部の特徴は、営業業務のほかに推進業務も担うことです」
営業は担当のエリアが決まっているが、広域営業部では担当エリアが全国に拡大される。新商品を販売する場合、全国の店舗に配置してもらうため、営業戦略の立案とそれを実行する役割が課せられる。
「広域営業部は規模が大きくなる分、ミツカングループ全体としてクライアントに対応することになりますし、クライアントもグループ規模で当たってきます。そのため、営業全体でのコミュニケーションの重要性は広域営業部にきて、より感じるようになりました」
そのため関本は、今までに実施したことのなかった、各エリアの営業担当者を集めた全国会議を実施することを考え、年1回実施するよう社内に働きかけた。
「各エリアの担当の意識を上げていくことにもつながりますし、先方はどう考えていて、それに対してどういう方針で当社は取り組んでいくのかを、相互コミュニケーションのなかでしっかりと伝えることは大切だと考えました」
そうした取り組みによってエリアの担当者の理解は深まり、その担当が変わっても基本的な部分は引き継がれていく体制が確立されるようになった。担当間での引き継ぎに起こる無駄な確認や質問の電話の工数が減れば、営業の業務効率にもつながる。クライアントの立場を考えながらも営業の業務効率を上げるアクションができる。そんなこともベテランの経験がなせる技だ。
そんな活動もカテゴリーシェアトップを誇るミツカンならではの責任であり、ダイナミズムだ。責任を全うするためにも、カテゴリートップを維持することが重要なのだという。そんなカテゴリートップのメーカーは、カテゴリーリーダーとして売場の棚の商品構成も提案しなければならない。
「全体の売場の構成等は得意先がレイアウトしますが、カテゴリーの棚の中身に関してはカテゴリーリーダーとして提案をしていく必要があります」
棚は定番といわれるコーナーだ。任せてもらったカテゴリーの棚の売上げをどのように上げていくのかを考えながら、クライアントと一緒に棚の構成を考えていく。もちろんそのなかで自社商品の売上げを上げることが必要になってくる。
「プレッシャーや責任は感じますが、クライアントと一緒になってカテゴリーを活性化させて売上げを上げていくことは使命です」と関本は力強く話す。
カテゴリーシェアトップのミツカンの使命は重い。しかし、ミツカン社員のチャレンジには高みがある。

※担当業務は取材当時の内容です。