変わらない価値観と
新たなニーズに
強みを活かして応え続ける

岡本和範

業績管理

2004年~ 中央研究所
2009年~ 品質環境部
2011年~ 栃木工場
2013年~ 管理部

未来

基礎調味料は
まだまだ可能性がある

「これからは高齢化や女性の社会進出などで、より手間のかからない食品の需要が増えていくと思います。企業として成長し続けるには、このような変化に対応した商品提案をしていく必要があると思います」
そう語るのは、管理本部 管理部 業績管理課の岡本和範だ—。
現在、業績管理部門に所属している岡本は、仕事柄いろいろなことを考えることが多い。そんな岡本は今後の食品市場をそのように見ているという。そのような状況で、ミツカンはどうしていけばいいのか。
「そうはいっても、時間にゆとりのある方や健康・おいしさにこだわりを持つ方などを中心に、手作りでごはんを作る人たちも一定レベルは残っていくはずです。そうなると、昔の味付けや価値観は受け継がれ、当社の歴史ある食酢などの基礎調味料もまだまだ可能性はあると思います」
ミツカンには成長する土壌がまだまだある。近年はグローバル化を進めているが、それ以外にも、醸造・発酵技術など過去から培ってきた強みもある。しかも、なんといっても酢やぽん酢など、いくつものシェアの高い主力商品がしっかりある。そう岡本は目を輝かせる。

過去

成果を出せなかった
研究時代

岡本は静岡に生まれた。大学時代は微生物を研究していた。ミツカンを志望したのは、やってきた研究のノウハウを活かせると思ったからだった。そして希望通り研究所の配属となった。
「でも、研究では思うような成果が出せなかったんです」
与えられたテーマで研究するも上手くいかない。焦れば焦るほど周りが見えなくなっていった。気がつけば時間だけが過ぎていた。
「今なら、仮説を立て直すとか、同僚に客観的な意見を求めるなど、少し引いた目で状況を眺められるので、もっと違う方法で、しかも速い時間に成果を出して、次のステップに進めたと思います。でも当時の自分は、視野が狭かったのだと思います。会社全体のスケジュールや戦略、コスト、予算を強く意識することなく、実験を進めることにしか考えが及んでいなかった。目の前のことしか見えていなかったんです」

その後、品質保証部門へ異動し、そこで、本社として商品の品質を保証する上での考え方の整理などに携わったのち、工場へ異動となった。工場ではまず品質管理に携わり、現場の視点を身につけることができた。ここまでは技術系社員として入社した岡本のキャリアの既定路線といってもいい。
しかし、その後、同じ工場内の総務部門に配置転換となる。当時、岡本はその意味をまったく理解できずにいたが、上司はこのようにいった。「工場は工場長をトップとした一つの会社のようなもの。工場運営は会社経営に通じる部分がある。今までは商品の管理だが、今後は工場全体の管理に携わってもらいたい」と。
会社は岡本に大きな期待をかけていた。

現在

責任感のある
重大な仕事

今は、10名で構成される管理本部 管理部 業績管理課に在籍している。
経営計画では、環境分析を基に立案し、そこから実際の商品開発や設備投資などへ具体的な課題として展開されていく。
そのなかで岡本の業務は、経営が適切に意思決定できるよう、各部門が取り組む環境分析や戦略・打ち手の素案を全社視点でまとめ、事業としての活動をPL(損益計算書)という形で売上・費用・利益それぞれを数字化して経営に上げることだ。ときには自分でPLの構造を執行上層部に説明もする。
経験を積んだ岡本でも、経営に売上総括を報告する際、一般的なデータだけを基にした報告をしてしまい、実際にミツカンの現場で起こっている事実とは異なる見解を報告してしまったこともあった。
本社経営スタッフとして、過去の経験も踏まえ、今は、「現地」「現物」「現実」を知るということにこだわっている。これはミツカン全社的なこだわりでもある。今思えば、研究で行き詰っていたあのとき、ただ手法を変えるのではなく、そもそものアプローチを変えてみればよかったかもしれない。また、仮説があっての研究なので、その仮説を疑ってみることもできたのではないか……。これは、13年かけて成長してきた岡本の証拠である。
「ミツカンはさまざまな活躍の場を社員に与えてくれます。それをチャンスとして捉え、自ら前向きにチャレンジしていけば、必ず将来の自分の成長につながります」
「商品開発や戦略策定を自らの手でおこなったことがないので、今後はそこに携わってみたいですね。そうすると、自ら戦略を立てることもできるようになるかもしれません」岡本はチャレンジ精神を忘れない。

※担当業務は取材当時の内容です。